「殺処分ゼロをめざして~熊本市動物愛護センター」を訪問しました
2008年12月10日 (水) | 編集 |
10月、ピーナッツのメンバー3名が熊本県熊本市(中核市)、「熊本市動物愛護センター」へ研修に行きました。



日本の恥ずべき部分・・・行政施設に保護された犬猫の90%以上が殺処分されている中、
この熊本市動物愛護センターでの生存率は、なんと77.7%!

H14前後、「処分ゼロをめざして」という前所長さんの言葉が発端で大きく変わっていった熊本市動物愛護センター。
センターの全職員がその達成に向けて夢を受け継ぎ、努力した結果がこの数字なのです。

同じ行政で、私たちの大分県とどこが違うのだろう、そんな疑問を持って出かけた研修でした。



でも、その答えはすぐに見つかりました。
センターの案内や取り組んできた内容などを丁寧に丁寧にお話下さる職員さんの言葉、まなざしが全てでした。
特別に近代的で大きく立派な建物では無いし、特殊な設備も無い。
そこにあるのは強い意思で真剣に取り組んだ人たちの姿勢だけなのです。



詳しい内容は略しますが、私の手帳にはこうメモしています。
『 行政と協議会(推進員)のあり方。お互いが助け合い、話し合い、しっかりタッグを組む。信用。 』



職員が知恵を出し合うことにより、殺処分の為の収容施設が清潔でストレスなどから開放された施設へと変わり、同時に再び新しい家族に出逢うチャンスの場になってゆく。
犬猫を持込む市民に対して、容赦ない説得に費やす時間。
譲渡前講習会では、ビデオ上映と講義。これはどこかの施設の様に形式だけのものでは無い。
そして、その行政をサポートする協議会やボランティアの人々。
もちろん、協議会やボランティアの人々を反対に行政が強力にサポートしている。

私の手帳はメモで真っ黒でした。
『 熊本市↓
行政の目から見て、協議会(推進員)ボランティアはパートーナー団体。
                    *主体は地域住民 』



大分県は、月2回開かれる県主催の子犬譲渡会で雌を引き取った場合、避妊手術を無料で受けられます。
それは一部では素晴らしいことかも知れないですが、現実に毎週金曜日におびただしい数の犬や猫が安楽死などでは無い方法で処分されています。
もう、無料の避妊手術のアピールどころの問題では無いのです。
各保健所に持ち込まれた仔犬たちは、わざわざ管理所まで運ばれます。
健康な仔犬を各保健所で譲渡するのは無理ですか?
健康な成犬を譲渡できる可能性はゼロですか?
野良猫問題の解決策として、行政も地域猫などを学ぶ時期ではないですか?
安易な繁殖への恐ろしい警告はすでに鳴らされています。

いい加減に大分県も、本当の意味で変わりたいと思いませんか?
人と動物とが共生できる町づくりにもっと真剣に取り組まなくては。


でも、この熊本市動物愛護センターの存在を教えて下さったのは北部地区の職員の方です。ご本人もわざわざ足を運び学ばれています。
そして、他の職員の方も頼もしい限りなのです。




この写真は、本来なら処分されるガス室へ続く最後の廊下を撮ったものです。
このセンターでは犬たちがぶんぶん尻尾を振って、陽気に職員さんに甘えていました。
ずいぶん前から使っていないのだとか。

今後の愛護の課題として・・・
『 できること、やりたいことのポイントを的確にし、やっていること(活動)を外に出していく。


       根治療法         ←→      対症療法
 (教育にチカラをいれる)         (やれるところまでやってみる)  』

そして、

『 行政と協議会がしっかりと手を組み、現状や活動を地域の人に知ってもらう。
隠す事無く、ありのままを公表することが大事。
特に子どもたちへの教育の中に盛り込みながら活動してゆくことが理想。
*「犬と猫の命をつなぐ」
市民協力~行政もがんばる~推進員・ボランティアの力
対話の場を持つ重要性。 』

センターの職員の方の言葉です。

私たちも絶対にやらなくてはいけない。



しかし、最後に・・・

「熊本市動物愛護センターはこの2年間、ガス室が動いたことはありません。
 でも、いつ動いてもいいように必ず整備はしていますよ。」

と話していました。
職員の方の穏やかな目が一瞬、曇っていました。


私たちは多くの課題を抱え、希望を持ち、大分へと帰りました。

熊本市動物愛護センターの職員の皆様、本当にありがとうございました。




*県主催の仔犬の譲渡会ですが、他地区の推進員さんやボランティアさんの心のこもったサポートが支えになり運営されています。
今後、改善すべき点などを県内の推進員がひとつになって話し合い、行政に打診してゆければと考えています。

コメント
この記事へのコメント
大分は全く遅れています。 いくら一市民が声をあげても意味のないことだと分かりました。
行政が、それも上に立つ人達やその仕事に携わる人達の動物に対する
愛情の意識が薄ければ成り立ちません。
大分は成犬の譲渡は行っていないと聞いたので、県の担当者に尋ねました。
答えは、「成犬の譲渡は行っています。」とのこと。
ただし、保護されている犬を直接保健所まで見に行き選んで譲り受けること。
だと言われました。
まず不可能に近いです、数日間で殺処分される犬達を
保健所まで見に行く時間的余裕も無い、平日勤めている者は無理です。
今回成犬の譲渡を行っていると言う職員の意識にも問題があります。
これは建前上だけで、本当の意味の譲渡ではありません。
そんな職員や、犬や猫くらいなんだ。。と言う行政担当者、はては知事が
そういう意識では大分県はいつまでたっても殺処分は減らないと思います。
はがゆい思いと情けない思いと毎日、日本中で殺処分されている犬達を
思うとやりきれません。
毎日こんな気持ちが交差して、いつもこういった記事や情報を見ています。
2008/12/11(Thu) 14:49 | URL  | さくら #-[ 編集]
さくらさん、はじめまして。
コメント・・・切実な思いを綴って下さってありがとうございます。
大分県内の行政の中にも今後の大分の動物愛護を真剣に考えている方はいらっしゃいます。
でも、保健所は特に動物の問題ばかりに携わっていられない多忙な業務に追われているのも現実です。
だからこそ・・だからこそ私たちにできることを始めてみようと思うのです。
直ぐには解決できる問題ではありません。
下関市の様に行政自らが熊本の例を手本に動いている場合は別として大分は時間がかかるのかも知れません。
でも、5年後、10年後の大分を確実に変えたいと思うのです。
さくらさんの声は決して無駄ではありません。
もし、他県で取り組んでいる素晴らしい情報などがありましたらぜひご教示下さい。
こんな風にさくらさんと繋がれたことも大事な一歩だと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
2008/12/12(Fri) 23:53 | URL  | HOME PEANUTS #-[ 編集]
こんにちは、温かいお返事ありがとうございます。
私は、県北に住んでいます。
中津の保健所や大分の動物管理所は一般の者でも見学させて
頂けるのでしょうか?
現状を目の当たりにしても何も変わりませんが(悲しくなるだけですが)、どうしても
訪れて自分の目で見てみたいのです。
分かる範囲で結構ですのでお知らせください、宜しくお願いします。
2009/01/09(Fri) 16:41 | URL  | さくら #-[ 編集]
さくらさん、こんにちは。
・・・の前に、
あけましておめでとうございます。
でした。
今年もどうぞ応援を宜しくお願いいたします。

さてさて、・・・・
保健所や管理所への見学の件ですが、わたし達が管理している場ではないので、直接問い合わせしていただいて色々と聞かれてもよいかと思います。
わたしがまだ推進員でもなく、愛護団体でもなく、個人で活動していた時でも、保健所の犬は譲渡させてもらえてました。
でも、見学とゆうことでは入ったことはありませんでしたから、・・・やっぱり直接問い合わせていただいた方が良いと思います。
それと・・・
余計なお節介になりますが、しっかりと心の準備が出来ていない状態での見学は止めておいたほうがよいと思います。
扉の奥にあるのは生きている命です。
でももう生きることができない命でもあります。
冷たい部屋の中には生きている証が目や、耳や、鼻から伝わってきます。
ただ彼らは自分の行く末を感じて恐怖の中でそこに居ます。
そんな彼らを直視できますか?
わたしはもう何度もそんな彼らの姿を見てきましたが、いまだに慣れることはありません。
彼らの前で泣くことは絶対にしてはいけないことですから、いつもドアを閉めてから大きな溜息とともに涙が溢れます。
現実を感じるのはとても辛いですょ。
それでもとゆう強い意思があるのでしたら、是非、彼らの姿を見届けてあげて下さい。





2009/01/10(Sat) 14:10 | URL  | HOME PEANUTS #-[ 編集]
失礼しました。。こちらこそ新年の挨拶遅れてしまいました。
今年も陰ながら応援しています。
宜しくお願いします。
さて、見学の件ですが。。決して興味本位ではありません。
ブログや関連記事を読んでも考えただけでも涙が止まりません。
理由は自分でも分かりませんが、気持ちにケリがつくと言うか、、
何もできない自分の発信源になるのではないか?と、、
ごめんなさい、うまく説明できません。
多分、見たらみんな連れて帰りたい気持ちになるでしょうね。
お気遣いのお返事ありがとうございます。
忠告を心に刻んで気持の整理がついたら、保健所に問い合わせしてみます。
お返事丁寧にありがとうございました。
2009/01/11(Sun) 23:46 | URL  | さくら #-[ 編集]
Re: タイトルなし
さくらさんご自身が、実際に見て聞いて匂って肌で感じた扉の向こう側の命は、さくらさんの今後の人生に響くことは間違えないと思います。
もっとたくさんの人の心に響いてほしい壮絶な現実です。

季節柄、ご自愛下さい。
そして、今後ともよろしくお願いいたします。

2009/01/12(Mon) 21:16 | URL  | HOME PEANUTSです #-[ 編集]
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